
経営の悩みは尽きませんが、答えは意外と日々の習慣にあります。岡山市南倫理法人会の学びから、組織を変える実践法をまとめました。目次を見て必要なところから読んでみてください。
岡山市南倫理法人会とは
経営者にとって「人」が一番の財産です。しかし、実際の現場では意見がかみ合わなかったり、社員同士がぎくしゃくしたりすることも少なくありません。私自身もかつては「どうして思い通りに動いてくれないんだ」と悩んだ一人です。そんな中で出会ったのが倫理法人会でした。ここでは経営の技術だけでなく、人間関係やチームのあり方を根本から見直す学びが得られます。
倫理法人会の理念とチームづくりの関係
正直に言えば、私は居酒屋経営に失敗したとき「人が育たないのは環境のせいだ」と周りを責めていました。けれども、倫理法人会で出会った言葉にハッとさせられたんです。
「信頼関係こそがすべての基盤」。
頭ではわかっていても、実践となると難しいものです。ですが、理念にある「純粋倫理の実践」は、チームづくりの基本に直結しています。
例えば、
- 約束を守る
- 挨拶を徹底する
- 小さなことでも感謝を伝える
こうした行動を重ねるだけで、チームの空気は変わります。経営は数字の世界だと思っていましたが、実際には人の心の積み重ねでしか成果は生まれない。そう気づいたときから、私の会社も少しずつ前進を始めました。
もし今「チームがまとまらない」と感じているなら、まず理念に立ち返ることが大切です。家庭円満が事業発展の土台になるように、組織も信頼の土台がなければ成り立たないのです。今日から小さな実践を一緒に始めてみませんか。
毎週水曜朝6時のモーニングセミナー概要
「朝6時なんて早すぎる」と最初は思うかもしれません。私もそうでした。ですが、ここでの学びが一日のリズムを変え、経営の判断にも直結するのです。
モーニングセミナーでは、毎週地元や県外の経営者を講師に招き、それぞれの失敗や成功の体験を聞くことができます。形式ばった勉強会ではなく、等身大の話だからこそ心に響くのです。
✅ 開催日時:毎週水曜 朝6時~7時
✅ 会場:岡山市南区内のホテル会場(駐車場あり)
✅ 参加費:初回は無料、会員は月会費で通い放題
参加してみると、ただの早起きでは終わらないことがわかります。朝一番に「今日は最良の一日」と唱えるだけで、不思議と気持ちが整い、社員にも自然と笑顔で接することができるようになるのです。
私は鎌倉パスタ時代、夜型の生活でリズムを崩していました。でも今は水曜の朝を軸に、一週間の流れが安定しています。経営の土台は自分自身の習慣から。ここで得られるのは、そんな気づきの連続です。
チームビルディング成功法の全体像
経営者の多くが「社員が思い通りに動いてくれない」と感じる瞬間があります。私も居酒屋経営時代にまさにその壁にぶつかりました。けれども本質は「やり方」よりも「あり方」にありました。ここでは、成功する組織が持っている共通の土台と、陥りがちな落とし穴を整理してみましょう。
成功する組織に共通する3つの土台
私がこれまで多くの経営者仲間と話してきて気づいたのは、成功する組織には3つの土台があるということです。
- 信頼関係
小さな約束を守る。遅刻しない、言ったことはやる。この繰り返しが信頼を築きます。 - 目的の共有
「何のために働くのか」が一致していないと、同じ方向に進めません。売上目標よりも、まず理念やビジョンを明確にすることが大切です。 - 日々の習慣
朝礼や挨拶など、一見地味な習慣が組織の空気を整えます。倫理法人会の実践は、まさにこの基盤づくりに直結しています。
私自身も、理念を口で伝えるだけでなく、毎日の行動で示すことの大切さを痛感しました。社員は言葉ではなく背中を見ています。
失敗しやすい落とし穴と回避策
一方で、多くの経営者がハマりやすい落とし穴もあります。私自身も何度もつまずきました。
- トップダウンだけで押し通す
→ 一時的には動きますが、社員の主体性は育ちません。対話の時間を意識的に持つことが回避策です。 - 成果を急ぎすぎる
→ 数字だけ追うと人間関係が崩れます。まず信頼を積み上げる方が、結局は近道になります。 - 理念を掲げるだけで終わる
→ 壁に貼るだけでは意味がありません。日々の行動に落とし込む仕組みづくりが必要です。
私が痛感したのは、「人は変えられない。変えられるのは自分の態度だけ」ということです。自分が変わると、驚くほどチームの反応が変わっていきます。
モーニングセミナーで学べる実践メソッド
水曜朝6時のモーニングセミナーに通うと、ただ話を聞くだけではなく「すぐに現場で使える実践メソッド」が身につきます。私自身も最初は「こんな小さなことに意味があるのか?」と半信半疑でした。ところが日々の習慣を変えるだけで、社員の表情や会話の雰囲気が驚くほど変わっていったのです。ここではその具体的な方法を紹介します。
朝礼・挨拶・役割確認で整える「始動リズム」
経営がうまくいっていないとき、私の会社には朝のリズムがまったくありませんでした。社員はバラバラに出社し、誰も声を掛け合わず、そのまま業務が始まる。これでは組織がまとまるはずがありません。
モーニングセミナーで学んだのは、たとえ5分でも朝礼で挨拶と役割確認を行う大切さです。
- 「おはようございます」と全員で声を出す
- 今日の担当や役割を確認する
- 前日の成果や感謝を一言ずつ伝える
これだけで、会社全体が「よし、今日も一緒にやろう」という空気になります。経営は戦略よりも、まずリズム。そう気づかせてくれたのがこの学びでした。
小さな約束を守る文化づくり(『万人幸福の栞』より)
『万人幸福の栞』には「約束を守ることは信用を築く第一歩」とあります。私は過去に、忙しさを理由に小さな約束を何度も後回しにしていました。その結果、社員から「どうせ社長はやらないだろう」と思われていたのです。
モーニングセミナーで繰り返し学んだのは、小さな約束こそ守ること。例えば、
- 10時に電話すると言ったら必ずかける
- 書類を明日渡すと約束したら必ず守る
- 感謝の一言を忘れない
たったこれだけで信頼残高が積み上がり、社員の態度も変わります。経営における信頼は、お金と同じくらい大切な資産です。
1on1と感謝の言葉で信頼を積む
以前の私は「社員との距離は近すぎないほうがいい」と思っていました。しかし実際には、一人ひとりと向き合う時間を取ることでしか信頼は積めないのです。
モーニングセミナーで学んだことを取り入れ、私は週に一度、社員と1on1の面談を始めました。形式ばらず、ただ「最近どう?」と聞くだけ。そこに「ありがとう」「助かったよ」と感謝を添える。これだけで社員の表情が和らぎ、意見を出してくれるようになりました。
信頼関係は特別な施策ではなく、日々の小さな感謝の積み重ねでしか築けません。モーニングセミナーはその原点を思い出させてくれる場なのです。
岡山の経営者が語る事例紹介
学びを実際にどう現場で活かすのか。ここでは岡山の経営者仲間から聞いたリアルな実践例を紹介します。机上の理論ではなく、現場で失敗を重ねながら工夫したからこそ生まれた知恵です。同じように悩む方にとって、自分の会社に置き換えて考えるきっかけになればと思います。
売上よりも先に整えた“行動の基準”が成果に
ある建設業の経営者は、売上目標ばかり掲げて社員が疲弊していました。私自身も同じ経験があり「数字だけ追う組織は長く続かない」と痛感したことがあります。
そこで彼が取り組んだのは、行動の基準を先に整えることでした。
- 遅刻しない
- 安全確認を声に出して徹底する
- 仲間の作業を見かけたら必ず声をかける
この3つを最優先ルールにしたところ、現場の事故が減り、自然と売上も安定してきたそうです。数字は結果であり、行動の積み重ねが先にある。そのシンプルな原則を改めて思い出させてくれる事例です。
部門間の壁をなくした朝5分ミーティング
製造業のある会社では、営業と製造が対立しがちでした。「売るだけ売って、作る側の苦労を考えていない」と不満が溜まっていたのです。私も過去に同じ問題を抱え、部門間の不信感に頭を抱えたことがあります。
その会社が始めたのは、毎朝5分の立ちミーティング。営業も製造も一緒に集まり、前日の状況と当日の見通しを共有する。それだけなのに、驚くほど空気が変わったそうです。
✅ 売る側が製造の苦労を理解する
✅ 作る側が営業のプレッシャーを感じ取る
✅ 「お互い様」という気持ちが芽生える
長い会議ではなく、たった5分。けれども小さな習慣が大きな壁を取り払うのです。
若手が育つ“任せて見守る”仕組み
私が鎌倉パスタ時代に失敗したのは「任せきれずに口を出しすぎた」ことでした。結果、若手は萎縮し、自ら考える力が育たなかったのです。
岡山のあるIT企業の経営者は、逆に任せて見守る仕組みを導入しました。具体的には、
- プロジェクトリーダーを若手に任せる
- 失敗しても責めず、一緒に振り返る
- 上司は指示ではなく質問で支援する
これにより若手が主体的に動き出し、社内に新しい風が吹き込んだといいます。もちろん最初は失敗の連続だったそうですが、その経験こそが人を育てるのです。
私も学んだのは、「信じて任せる勇気」こそが次世代をつくるということです。
明日からできるチーム強化チェックリスト
「学んだことをどう実践するか?」これが一番大切なポイントです。私もかつては学んでは満足して行動に移さないことが多く、結局チームは変わりませんでした。そこで役立ったのが、小さなアクションを区切って積み上げる方法です。ここではすぐ始められる7日間のプランと、振り返りのコツを紹介します。
7日間アクションプラン
私が実際に試して効果を感じた「1週間チャレンジ」です。無理なく取り入れられるものばかりです。
曜日 | アクション | 目的 |
---|---|---|
月曜 | 朝礼で全員と目を合わせて挨拶 | 一体感をつくる |
火曜 | 1人の社員に感謝を伝える | 信頼を積み上げる |
水曜 | チームの小さな成功を共有 | 成果を喜び合う |
木曜 | 約束を1つだけ守り切る | 信用を重ねる |
金曜 | 5分だけ部門を超えた会話 | 壁をなくす |
土曜 | 自分の行動を振り返る | 自己改善につなげる |
日曜 | 家族に感謝を伝える | 生活基盤を整える |
たったこれだけですが、実践を積み重ねることでチームの雰囲気は確実に変わります。
振り返りと数値化のポイント
実践した後に大事なのは振り返りと見える化です。私も以前は「やった気」になって終わっていましたが、数値化すると継続の力がまったく違います。
- 挨拶できた人数を毎日メモする
- 感謝の言葉を何回伝えたか記録する
- ミーティング時間をストップウォッチで測る
数字にしてみると「思ったほどやれていない」と気づくこともあります。でもそれが改善の出発点。小さくても前進を実感できれば、自分もチームも成長を楽しめます。
振り返りは週に一度。社員と共有しても良いですし、自分だけのノートにまとめても構いません。大事なのは行動が変わった証拠を残すことです。