9/13(土)初対面の印象
初めて出会った時の印象は、いつまでも記憶に残るものです。その後、長年にわたって良い関係性が築けるかどうかは、出会った瞬間に決まるという考え方があります。第一印象といえば、メラビアンの法則が有名です。初対面で相手が受ける印象は、言語ではなく視覚(見た目)や聴覚(声)が優先されるというものです。したがって、身だしなみや声のトーンを整えることは重要です。しかし、それだけでなく、人と接する時は、相手を敬う気持ちを持って対応することが大切です。なぜなら、内面に抱いている思いは相手に伝わるものだからです。
相手を敬う精神は、自分を生み育ててくれた父母への意識と感謝から生まれます。親が自分に与えてくれた愛情や養育への感謝が深まれば、自分を信じる心も醸成されます。
自信に満ちた態度は相手に安心感を与えます。そこに清潔感あふれる身だしなみと、明確な対応を心がければ、相手の信頼を得られるでしょう。
今日の心がけ 自らを信じる気持ちを高めましょう
第一印象は日々の生き方がつくる
私たちは人と会うとき、「第一印象をよくしよう」と服装や言葉遣いに気を配ります。もちろん、それも大切です。しかし本当に相手の心に届くのは、テクニックではなく、日々の生き方そのものからにじみ出るものではないでしょうか。
たとえば、穏やかな心を持つ人の声には安心感がありますし、誠実に生きてきた人の眼差しは澄んでいます。逆に、どれだけ外見を整えても、内側が不安や焦りで満ちていれば、それは必ず表情や態度に現れます。
「人は鏡、万象はわが師」という栞の教えがあります。初対面で相手に映る自分の姿は、普段の心のあり方をそのまま映す鏡です。だからこそ、第一印象をよくする秘訣は小手先の技術ではなく、日々の生活の積み重ねなのです。
経営者としての私自身の実感も同じです。信成万事――自分を信じ、実践を積み重ねることで、自信に裏打ちされた態度が自然とにじみ出る。その積み重ねこそが、出会った瞬間に相手の信頼を生むのだと思います。
初対面の一瞬は、日常の延長線上にあるもの。だから今日の小さな実践が、明日の第一印象を形づくるのです。
――あなたの日々の積み重ねは、どんな第一印象を生み出しているでしょうか?