9月11日職場の教養 食わず嫌い

『広辞苑』によると「食わず嫌い」とは、「食べたこともなく、味も知らずに嫌いだと思い定めること」「妙味や真価を悟らないでわけもなく嫌うこと」を言います。日常生活でも、特に理由もなく敬遠していることはないでしょうか。
スポーツが好きなAさんは、小学生の頃からサッカーやテニスをしていました。
社会人になってからは、継続的に運動することはなくなったものの、フットサルやミニテニスなどに誘われた時にはできる限り参加していました。
しかし、野球だけは苦手意識があり、誘われても断っていました。ところが、町内会対抗試合で人数が足りなくなり、数合わせで出場することになったのです。
当日は不慣れながらも懸命にプレーしていると、メンバーの声掛けや必死な様子を肌で感じ、Aさんもいつしか真剣になっていました。ミスもありましたが、最後の打席ではヒットを打つことができ、充実した一日になったのです。
物事にはやってみて初めてわかることが多くあります。何事もまずはチャレンジしてみることで、新しい世界を切り開いていきたいものです。

今日の心がけ 新しいことに挑戦しましょう

職場の教養感想

近年、若い人の中に「やりたいことが見つからない」「夢がない」と言う人が増えていると聞きます。けれども、それは「やりたいことがない」のではなく、まだ「経験していないことが多い」だけなのかもしれません。

Aさんが野球を敬遠していたように、私たちも気づかぬうちに「苦手」「自分には合わない」と決めつけて、挑戦する前に扉を閉ざしていることがあるのではないでしょうか。実際に一歩踏み出してみれば、新しい出会いや発見、思いがけない楽しさが待っている可能性があります。

夢や目標も同じだと思います。探すのではなく、挑戦を重ねる中で自然と芽生えていくもの。小さな体験の積み重ねが、自分の世界を広げてくれるのです。

今日の心がけにあるように、私も「まずはやってみる」ことを意識して、日常の中の小さな挑戦を大切にしていきたいと思いました。

ひとり朝礼に対する気分

正直、なんでこんなことやってるんだろう。意味あるのか?という疑心暗鬼の気持ちが頭をよぎる。昨日に続いて声を出してみたけれど、誰かに見せるわけでもなく、ただ自分に言い聞かせているだけのようにも思える。

でも同時に、ほんの少しだけ昨日よりも声が通った気もするし、言葉を口にしたことで頭がすっきりする感覚もある。まだ実感は薄いけれど、この小さな変化の積み重ねが後になって効いてくるのかもしれない。

人は「意味があるのか」と考えると足が止まるけれど、やめてしまえばそこで終わり。続けることでしか見えない景色があるのだろう。今は信じきれていなくても、まずは自分との約束として三日、五日、一週間と重ねてみよう。

不安も疑問もそのまま抱えながら、とりあえず声を出して一日を始める。それだけで、昨日とは違う自分をつくっていけるのかもしれない。

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