ひとり朝礼9月23日【職場の教養】祭りのリハーサル

9/23（火）祭りのリハーサル

A氏の地元では毎年、秋祭りの前夜祭の一一環としてコンサートが開催されます。

今回、責任者を務めることになったA氏は、参加するアーティストの事務所に出向いて、舞台の準備ができていることを報告しました。毎年参加するグループなので、リハーサルの時間と当日の簡単な流れを伝えただけでした。

すると、そのグループのメンバーが「リハーサルの時は周囲に見られないよう、舞台をブルーシートで覆ってください。市民の皆さんに驚きと喜びを与えたいので、本番まで内緒にしておきたいのです」と笑顔で語りました。
グループのメンバーの心意気に感動したA氏は、配慮ができなかった自分を反省しました。本番と変わらない熱のこもったリハーサルの様子を見て、自身も責任者として来場者に喜んでもらいたいという気持ちが高まるのを感じました。
その後、本番は好評を博し、観客の拍手が鳴りやみませんでした。A氏は、熱心に披露してくれたメンバーに感謝すると共に、これからは地域社会の一員とし相手に喜んでもらえるような働きに徹しようと決心したのでした。
今日の心がけ相手に喜ばれる働きをしましょう

職場の教養感想

A氏の地元の秋祭り前夜祭では毎年コンサートが行われ、今年はA氏が責任者でした。常連グループへの説明は簡略でしたが、メンバーから「本番の驚きを守るため、リハーサルはブルーシートで覆ってほしい」との要望がありました。A氏は配慮不足を反省し、メンバーの本気の姿勢に触れて、来場者に喜んでもらいたい気持ちを強めます。結果、本番は大好評となり、観客の拍手が鳴りやまず、A氏は地域に貢献する働きに徹する決意を固めました。結びの教えは「相手に喜ばれる働き」を心がけることです。

印象的だったのは、要望が「遮蔽」という一見地味な措置でありながら、観客価値の核心を守る設計だった点です。多くの現場は“見える化”を善としますが、逆張りで「見せない化」が価値になる場面があります。サプライズや物語性は、準備段階の秘匿レベルで決まる。ここに運営の腕が出ます。同時に、常連対応ほど説明を省きがちという盲点も露呈しました。プロジェクトでも、慣れた取引先ほど要件定義を簡略化し、後で大きなロスを生みます。明朗・愛和・喜働の実践は、相手視点での配慮を事前に組み込むこと。