谷口慎治
谷口慎治

LINEステップ配信を自動化したいけれど、何から始めればいいか分からない方へ。設計の基本からテンプレート、ツール選びまで、実務視点で整理しました。目次を見て必要なところから読んでみてください。

目次
  1. LINEステップ配信とは?|まず押さえるべき基本構造
    1. ステップ配信と一斉配信の違い
    2. LINE公式アカウントでできること
    3. なぜ今、LINEステップ配信が効果的なのか?
  2. ステップ配信の全体設計図を30分で理解する
    1. 設計図の全体像(全体フローのビジュアル化)
    2. 配信の起点(登録・タグ・リッチメニューなど)
    3. シナリオ分岐とタグ設計の考え方
    4. 配信タイミングと間隔の設計ルール
    5. コンテンツ内容の決め方(教育・信頼構築・CTA)
  3. 初心者でも迷わない!ステップ配信テンプレート例
    1. 購入導線に繋げる7日間ステップ例
    2. 教育→信頼→オファー型テンプレート
    3. 業種別テンプレ:美容・コンサル・物販など
      1. ✅ 美容系(エステ・サロンなど)
      2. ✅ コンサル系(士業・講師・オンライン講座など)
      3. ✅ 物販(D2C・単品通販・ECなど)
    4. 配信文の構成テンプレ(PASONA型・BEAF型など)
      1. ✅ PASONAの法則(問題 → 親近感 → 解決策 → 提案 → 行動)
      2. ✅ BEAF型(主張 → 証拠 → 議論 → まとめ)
  4. 自動化ツールの選び方と活用のコツ
    1. 無料〜有料ツール比較(Lステップ・エルメ・オートビズ)
    2. 実装ハードル別に見る最適ツールの選び方
      1. ✅ 実装ハードルが高くても多機能にしたい場合
      2. ✅ メール主体の運用がベースにある場合
      3. ✅ 物販系・決済やフォームとの連携が重要な場合
    3. 効果検証・改善のためのKPI設計
  5. よくある失敗とその防ぎ方|効果を最大化するには?
    1. ステップが読まれない原因と対策
    2. コンテンツが響かないときのチェックポイント
    3. ブロック率を下げる運用のコツ

LINEステップ配信とは?|まず押さえるべき基本構造

LINEを活用した集客や販促に取り組みたいと思っても、「ステップ配信ってそもそも何?」「どんな構成にすればいいの?」と最初の一歩でつまずく方は多いです。この記事では、LINEステップ配信の仕組みと基本構造を“実務視点で”整理します。最短距離で全体像をつかみたい方に向けて、理論ではなく「実際にやれる形」で解説していきます。


ステップ配信と一斉配信の違い

まず最初に理解しておきたいのが、「ステップ配信」と「一斉配信」の役割の違いです。この違いを曖昧にしたまま進めると、成果が出ない原因がどこにあるか分からなくなってしまいます。

一斉配信は、メルマガ的に「今この瞬間に全員に向けて送る」やり方です。セール情報やキャンペーンなど、即時性のある情報に向いています。

✅ 一方でステップ配信は、「登録からの経過日数に応じて順番に配信していく」ものです。たとえば、登録直後に自己紹介、2日目に実績紹介、3日目に無料プレゼント案内…といった形で、ユーザーごとに最適な順番で届けることができます。

この違いは単なる手法の違いではありません。コミュニケーションの“設計思想”そのものの違いだと理解してください。LINEステップ配信の本質は、「最初の出会いから信頼構築→行動促進までを、計画的にデザインできること」にあります。


LINE公式アカウントでできること

「LINEステップ配信って、そもそもLINEでできるの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。答えは**「標準機能だけでは限界があるが、外部ツールを使えば実現可能」**です。

LINE公式アカウントには下記のような標準機能があります。

  • あいさつメッセージ(登録直後に1通だけ送れる)
  • 一斉配信(すべての友だちに手動で配信)
  • リッチメニューやクーポン、応答メッセージなど

ただし、ステップ配信のような「複数通・日数指定・条件分岐付き」の自動化はできません。そこで出てくるのが「Lステップ」「エルメ」「オートビズ」などの外部ツールの活用です。

特にLステップなどはLINE公式アカウントと連携し、以下のような機能を実装できます。

機能内容
ステップ配信経過日数に応じた配信
タグ管理ユーザー行動に応じたセグメント分け
シナリオ分岐回答・クリックに応じて別の配信へ
LP・フォーム作成LINE内で完結するコンバージョン導線

こういった機能を**“目的に合わせて組み合わせる”ことで、LINEが単なる連絡ツールから「自動接客システム」へと進化します。**


なぜ今、LINEステップ配信が効果的なのか?

結論から言えば、「開封されやすい」「つながりが深い」「自動化できる」の3拍子が揃っているからです。

まず開封率ですが、メールマガジンに比べてLINEは通知が届きやすく、読まれやすいという利点があります。感覚的にも、LINEに届いたメッセージはつい開いてしまう方は多いでしょう。

さらに、ユーザーとの距離感が近く、個別対応やリアクションがしやすいというのもポイントです。LINEは「パーソナルな空間」なので、メールよりも心理的ハードルが低く、返信率やクリック率も高くなりがちです。

そしてもうひとつ。LINEステップ配信の最大の強みは**「一度設計すれば、ほぼ自動で動いてくれる」**ことにあります。これは少人数で運用している中小事業者にとって、大きな武器です。

もちろん魔法のような万能手法ではありませんが、適切に設計すれば「集客→教育→販売→リピート」の流れを自動で回すことができるのが、LINEステップ配信の強みです。

ステップ配信の全体設計図を30分で理解する

谷口慎治
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LINEのステップ配信を成功させるには、「全体の流れ」を最初に把握することが欠かせません。やみくもに配信を組むと、どこで誰に何を届けるべきか分からなくなり、結果的に成果が出づらくなります。この章では、ステップ配信の全体設計を“見える化”し、設計上の要点を段階ごとに解説していきます。


設計図の全体像(全体フローのビジュアル化)

ステップ配信の設計は、建築に例えると「配線図」をつくる作業に近いです。どの導線で人が動き、どこで信号を送るかを決めておかないと、後で修正が効きづらくなります。

基本的なステップ配信の流れは以下のような構成です。

  1. 登録トリガー(LINE友だち追加)
  2. ウェルカムメッセージ(初回あいさつ)
  3. ステップ配信(3~7通が一般的)
  4. 最終アクション(申込み・予約・購入など)

配信の目的や業種によって細部は変わりますが、この“4ブロック構造”をベースに設計を始めると全体が組み立てやすくなります。


配信の起点(登録・タグ・リッチメニューなど)

どのユーザーに、どのステップを配信するかを決める“起点”の設計は極めて重要です。ここを曖昧にすると、配信の精度と効果が大きく落ちます。

起点の主なパターンは以下の通りです。

  • 友だち登録:すべての配信の出発点。登録後にあいさつメッセージが配信される。
  • キーワード入力:特定のキーワードを送信したユーザーにのみシナリオを発動。
  • リッチメニュー選択:タップされたメニューに応じて異なるシナリオをスタート。
  • タグ付与:行動履歴や回答に応じてユーザーに属性(タグ)を付けて分類。

タグやリッチメニューは**“シナリオ分岐”の入り口**になるので、早い段階で活用設計をしておくと後がラクになります。


シナリオ分岐とタグ設計の考え方

LINEステップ配信が「ただの自動配信」と違う最大の理由は、ユーザーごとの行動に応じて“分岐”できる点にあります。

ここで重要になるのが「タグ設計」です。タグはユーザーをセグメント分けするための印のようなもので、以下のように活用します。

目的付けるタグ例分岐の使い方
属性分け「新規」「既存」「リピーター」ステップの内容を変更
行動履歴「無料DL完了」「アンケート回答済」未完了者にだけフォロー配信
興味関心「美容に関心」「価格重視」最適な商品案内に誘導

分岐シナリオの考え方としては、「Yes/No」で切り分けていく設計が基本です。複雑にしすぎると運用が破綻するので、最初は2~3パターンの枝分かれにとどめておくと良いでしょう。


配信タイミングと間隔の設計ルール

タイミングと間隔の設計は、「ユーザーとの距離感」を考える視点が欠かせません。詰めすぎても、空けすぎても、意図した行動につながらなくなります。

基本の考え方は以下の通りです。

  • ✅ 登録直後は1〜2日連続で配信(興味が最も高いタイミング)
  • ✅ 3通目以降は1〜2日おきに(開封率を見ながら調整)
  • ✅ 7日以内に「行動喚起(CTA)」を1回入れる

理想は「読みやすい分量で」「自然なリズムで」ユーザーが次を読みたくなる構成です。読み手の生活リズム(平日/土日)や、商材の検討期間も考慮して、数字ではなく“人の動き”をベースに組み立てる意識が重要です。


コンテンツ内容の決め方(教育・信頼構築・CTA)

どんなに設計が上手くても、中身がズレていては意味がありません。ステップ配信の目的は「情報提供」ではなく、相手の理解と行動をスムーズに引き出すことです。

構成の型としてよく使われるのがこの3段階です。

  1. 教育(価値観・必要性の提示)
  2. 信頼構築(事例・実績・人となり)
  3. 行動喚起(CTA)(申込み・相談・資料請求など)

たとえばコンサル業の場合、

  • 1通目:なぜ〇〇が成果に直結するのか?(教育)
  • 2通目:実際のクライアントの声(信頼)
  • 3通目:無料相談のご案内(CTA)

という流れが自然です。

ステップ配信は、ただ情報を流すのではなく、「1通ごとにどんな“認識変化”を起こしたいのか」を設計しながら作るのが鉄則です。


ここまでの内容をベースにすれば、LINEステップ配信の設計図は大きく見えてくるはずです。次は、この設計を「どう形に落とし込むか」、つまりテンプレート化と業種別の実装例へと進んでいきます。

初心者でも迷わない!ステップ配信テンプレート例

谷口慎治
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設計の全体像が見えても、「結局どんな内容をどう順番に送ればいいの?」と悩む方は多いはずです。この章では、目的別・業種別に再現性のあるテンプレート構成を紹介します。テンプレをベースにすれば、ゼロから悩むことなく、自社に合ったステップ配信が組めるようになります。


購入導線に繋げる7日間ステップ例

LINEステップ配信で多いのが、「教育→信頼→オファー」までを7日間で完結させるパターンです。以下は基本構成の一例です。

日数内容目的
1日目登録お礼+自己紹介安心感・第一印象
2日目問題提起+読者の共感を引き出す認知のズレを正す
3日目解決策の概要を提示教育・期待感の醸成
4日目実績・事例紹介信頼構築
5日目よくある誤解・反論処理躊躇ポイントを除去
6日目無料プレゼント・限定特典行動動機の強化
7日目オファー提示(相談・予約・購入)CTA(コンバージョン)

この流れは「セールス感を出しすぎず、納得の上で行動してもらう導線」として機能します。各通ごとに**「読者の認識をどう変化させたいか」を決めてから内容を作る**のがポイントです。


教育→信頼→オファー型テンプレート

これは業種を問わず汎用性の高い構成で、短期のセールス型だけでなく、中長期の関係構築にも使えます。

  1. 教育フェーズ(1〜3通)
     ・なぜこのテーマが重要なのか?
     ・よくある誤解や失敗例
     ・間違ったやり方 vs 正しい考え方
  2. 信頼構築フェーズ(4〜5通)
     ・実際の成功事例
     ・あなた(発信者)の専門性・想い
     ・読者と似た境遇のユーザー体験談
  3. オファーフェーズ(6〜7通)
     ・価値の再整理(得られる未来)
     ・無料相談やプレゼント
     ・締切や定員による希少性の提示

この順番で設計すると、「売り込み感のない、自然な信頼ベースの導線」ができます。


業種別テンプレ:美容・コンサル・物販など

ステップ配信は、業種に応じて「伝えるべき価値」や「行動の導き方」が異なります。ここでは代表的な3業種のテンプレ例を紹介します。

✅ 美容系(エステ・サロンなど)

  • 1通目:自己紹介+店の雰囲気(写真あり)
  • 2通目:よくある悩み(例:毛穴・たるみなど)
  • 3通目:施術の流れ・初回限定メニュー
  • 4通目:実際の口コミ・ビフォーアフター
  • 5通目:予約案内+リマインド

▶︎ 安心感・信頼性が重要。ビジュアルと“初めてのハードル”を下げる内容が肝です。

✅ コンサル系(士業・講師・オンライン講座など)

  • 1通目:実績紹介+なぜこの仕事をしているか
  • 2通目:読者のよくある失敗例
  • 3通目:成功の考え方やフレーム紹介
  • 4通目:無料プレゼント+活用方法
  • 5通目:相談募集 or 説明会への誘導

▶︎ 「論理+人柄+成果」がセットで伝わることがポイント。フリー資料が導線になることも多いです。

✅ 物販(D2C・単品通販・ECなど)

  • 1通目:ブランドストーリーと開発背景
  • 2通目:使い方の説明・よくある質問
  • 3通目:愛用者のレビュー紹介
  • 4通目:限定セット・初回割引の案内
  • 5通目:特典の締切や在庫情報

▶︎ “共感”と“使用後の未来イメージ”をセットで伝えられるかが肝です。


配信文の構成テンプレ(PASONA型・BEAF型など)

配信文の書き方には「型」を使うと便利です。ここでは2つの代表的テンプレを紹介します。

✅ PASONAの法則(問題 → 親近感 → 解決策 → 提案 → 行動)

例)
「忙しくて続かない…」そんな悩み、ありませんか?(Problem)
実は私も3日坊主タイプでした(Affinity)
でも、●●という仕組みを取り入れたら変わりました(Solution)
LINEでその方法を解説しています(Offer)
無料で読めるので、今のうちにご覧ください(Narrowing + Action)

▶︎ 特に「教育・信頼フェーズ」での共感づくりに効果的です。

✅ BEAF型(主張 → 証拠 → 議論 → まとめ)

例)
「この化粧水は乾燥肌に効果的です」(主張)
→ モニター試験で89%がうるおい実感(証拠)
→ 成分比較や使い方のポイントを紹介(議論)
→ 冬でも肌が安定したい方は試す価値あり(まとめ)

▶︎ 専門性や実証データを押し出したい場合に効果的です。


テンプレートはあくまで「型」であり、目的に合わせて微調整するのが実務のポイントです。大切なのは、**「誰に」「どんな状態で」「何を届けるのか」**を常に意識して、型を“戦略に翻訳する”こと。

この視点を持つだけで、ステップ配信の成果は大きく変わってきます。

自動化ツールの選び方と活用のコツ

谷口慎治
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ステップ配信をLINEで実現するには、公式アカウント単体では機能が不足しており、外部ツールの導入がほぼ必須です。ただ、選択肢が多く「どれが良いのか分からない」という声も多く聞きます。この章では、ツールの違い・選定の基準・改善のための運用設計をセットで整理していきます。


無料〜有料ツール比較(Lステップ・エルメ・オートビズ)

まずは、主要なLINE自動化ツールを機能と価格のバランスから比較しておきましょう。

ツール名特徴月額料金(目安)向いている用途
Lステップ最も多機能。タグ分岐・リッチメニュー・分析など完備¥2,980〜29,800中規模以上/多機能にこだわりたい
エルメ(エキスパートメール連携)メルマガ連携に強く、セミナー業との親和性高¥4,378〜講師・教育系でリスト活用したい
オートビズLINE連携ステップメールの延長でLINEを補完¥3,300〜メルマガ主体+LINEを補足導線にしたい
MyASP連携LP・決済・フォーム一体型。EC・D2Cと相性◎¥3,300〜モノ売り系/商品軸マーケティング向け

Lステップは王道かつ機能拡張性が高く、費用対効果の評価も安定しています。
一方で、他ツールは「メールとLINEの連携をどう扱いたいか」で選ばれる傾向にあります。


実装ハードル別に見る最適ツールの選び方

選定では「機能の多さ」だけでなく、“自分で運用・改善できるか”という実装ハードルも考慮が必要です。以下は、運用者スキルや目的別のおすすめ指針です。

✅ 実装ハードルが高くても多機能にしたい場合

→ **Lステップ一択。**自由度が高く、シナリオもタグ設計も細かく制御可能。
ただし、最初の設計に時間がかかるため、テンプレ設計や設計代行を活用するのが現実的。

✅ メール主体の運用がベースにある場合

→ **エルメ or オートビズ連携。**既存のメルマガリストやセミナーとの親和性を活かせます。
LINEは補助的チャネルとして、リマインドや行動促進に最適化する構成が良いでしょう。

✅ 物販系・決済やフォームとの連携が重要な場合

→ **MyASP(マイスピー)+LINE連携。**LP、フォーム、決済まで一気通貫で管理できるため、商品ごとのステップマーケ設計に向いています。


効果検証・改善のためのKPI設計

配信は「出して終わり」ではなく、数値で振り返って改善する仕組みづくりが欠かせません。最低限追っておくべきKPIは以下の3つです。

指標見る意味改善の着眼点
登録後の読了率ステップがどこまで読まれているか配信間隔・文量・導線の見直し
クリック率・反応率CTAやリンクの反応率文面改善・位置・訴求切り口
ブロック率継続配信に対する離脱率タイミング・内容の頻度調整

✅ 重要なのは「どこで止まっているのか」「どこから離脱されているのか」を特定し、1カ所ずつ改善のPDCAを回すことです。最初から完璧な設計は存在しません。数値に基づいた判断と調整を繰り返すことで、配信全体の完成度が高まります。


自動化ツールは、単に“送る”ための道具ではなく、顧客との関係構築を最適化するための戦略実行インフラです。だからこそ、選び方や運用設計に「目的と現場目線」が求められます。導入がゴールではなく、成果が出る運用が回る仕組みづくりこそ本質です。

よくある失敗とその防ぎ方|効果を最大化するには?

谷口慎治
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ステップ配信は設計・構築よりも「運用してから」のほうが難しいと言われます。読まれない、反応がない、ブロックされる──その要因は、設計ミスよりも“読み手とのズレ”です。この章では、よくある失敗パターンを構造的に整理し、すぐに実行できる修正ポイントを提示します。


ステップが読まれない原因と対策

「配信してるのに読まれない」という声は多いですが、原因のほとんどは**“1通目”と“配信頻度”にあります。**

読まれない典型パターン

  • 1通目が長すぎてスクロール疲れ
  • 冒頭で価値が伝わらず閉じられる
  • 毎日配信しすぎて通知疲れを起こす
  • アイキャッチ(タイトル・絵文字)が雑

改善のためには、以下の3点をまず見直してみてください。

  1. 1通目で“読む価値”を明言しているか?
     → 例:「7日後には○○の判断軸が手に入ります」と先にゴールを提示。
  2. 1通=1テーマを徹底できているか?
     → 複数の話題を詰め込むと途中離脱を招きます。シンプルに。
  3. 間隔は読者にとって“自然”か?
     → 一般的には「1~2日おき」が標準。毎日はリストの質に影響する場合も。

コンテンツが響かないときのチェックポイント

ステップ配信で大事なのは、「何を伝えたか」ではなく、“相手がどう受け取ったか”です。
配信内容が伝わらない・刺さらないと感じる場合は、次の4点を点検しましょう。

共感不足
→ いきなり提案や理論に入っていないか?
→ 読者の「今の悩み」や「背景」に触れているか?

言葉の抽象度が高すぎる
→ 例:「価値提供を高めましょう」ではなく「〇〇を無料で渡すと、再購入率が2倍に」という具体性。

行動のハードルが高い
→ CTAが「購入」一択になっていないか?
→ 読者が“次に踏みやすいステップ”になっているか?

送り手の顔が見えない
→ 書き手の人柄、経験、想いが伝わっているか?
→ 特に個人事業主や小規模ビジネスでは「人の温度」が反応率に直結します。


ブロック率を下げる運用のコツ

ブロックされるのは、基本的に“ノイズ”だと感じられているサインです。ただし、「配信頻度が多いからブロックされる」とは限りません。
むしろ、「この配信、もう見なくていいな」と思われる瞬間がブロックの引き金になります。

以下の3つを意識すると、ブロック率の抑制とリストの質の維持に効果的です。

  1. 毎通に「学び・得があるか?」をチェックする
     → 雑談や自分語りが続くと、ユーザーは静かに離れていきます。
  2. “読者の次の選択肢”を用意しているか?
     → すべてを一方通行にせず、読者が選べる分岐を設ける(例:リッチメニュー、キーワード返信)
  3. 配信終了の予告を入れる
     → 「全5回で完結」「このシリーズは今回で終了です」など、ゴールの明示があると、継続率が高まりやすくなります。

ステップ配信は「型通りに組んだら売れる」ものではありません。どこで読者との認識がズレたか、どの感情で離脱したかを細かく観察し、1つずつ丁寧に調整していくプロセスが欠かせません。

だからこそ、運用の“壁”にぶつかることは悪いことではなく、その先に本当の「読まれる設計」へと進化するチャンスがあります。